村上木彫堆朱

盆、茶器、花器、菓子器、重箱、硯箱

村上木彫堆朱とは

村上木彫堆朱は新潟県を代表する伝統的工芸品です。堆朱には漆を塗り重ねるという意味があります。木地に彫刻を施し、その名の通り、何度も漆を塗り重ねます。その製作工程は木地づくりから彫刻、漆塗など10以上にも及び、天候、湿度によって作業が制限されるため、1ヶ月~2ヶ月もの月日がかかります。丹念に作られた天然素材のみを使った村上木彫堆朱は親から子へ、子から孫へと代々引きついで使うことのできる丈夫でそして年数を経るごとに深いツヤをましていくという、職人の技が生きる伝統工芸品です。

産地:新潟県村上市

新潟県の北端に位置し、北から東にかけては山形県に接しています。南は関川村および胎内市と接し、70キロメートル圏内には新発田市、新潟市および山形県鶴岡市があります。地方分権型の自立できる自治体を目指し、平成20年4月1日に旧5市町村が合併し、新市として「村上市」が誕生しました。

村上木彫堆朱を利用した記念品を
是非ご検討ください。

記念品例のようなお品はもちろん、便箋セットや和紙小物など、様々なご要望を承ります。

村上木彫堆朱の歴史

新潟県村上市は古い城下町で、村上地方の漆枝は今から約600年前、京都から寺院建築に来た漆工が始めたと伝えられています。その後、慶長(約380年前)以来、歴代藩主は、これを奨励し、寛文年間(約320年前)には漆奉行が設置され、漆樹栽培が一段と活発になりました。また、当時江戸の村上藩邸に使えていた武士達もたしなみの一つとして木彫の技術を学び、これが故郷村上で発達していた漆塗と結びつき、今日のようなすばらしい木彫堆朱となっていきました。そして、今日の村上堆朱が全国に知られるようになるには、その後の数百年間伝統を守りつつ改良を絶えず続けてきた名工たちがいたからです。昭和30年2月に「新潟県無形文化財」に指定され、昭和51年2月には経済産業省(当時 通商産業省)より村上木彫堆朱として国の「伝統的工芸品」の指定を受け、新潟県を代表する工芸品となっています。