コラム

越前和紙と紙幣の深い関係|1300年続く日本の技術

2026.01.16

こんにちは、これいい和です。
2025年に新紙幣が発行され、紙幣の素材や技術が改めて注目されました。

そこで今回は、日本の伝統工芸である越前和紙と、日本の紙幣を支えてきた和紙技術についてご紹介します。1300年以上の歴史を持つ越前和紙が、なぜ今も紙幣に関わり続けているのか。その魅力を紐解いていきましょう。

もくじ
1 越前和紙とは?日本を代表する伝統和紙
  1-1 越前和紙の歴史と起源
  1-2 越前和紙の特徴|美しさと圧倒的な耐久性
  1-3 環境に優しい素材としての越前和紙
2 日本の紙幣と越前和紙の関係
  2-1 紙幣に求められる和紙の条件
  2-2 偽造防止技術を支える和紙の力
  2-3 日本の紙幣と越前和紙の歴史的関係
3 現代に広がる越前和紙の活用シーン
  3-1 記念品・法人ギフトとしての越前和紙
  3-2 インテリア・ファッションへの展開
4 越前和紙がつなぐ未来|伝統と革新の両立
  4-1 受け継がれる職人技とものづくり
  4-2 国際市場で評価される日本の和紙文化
5 まとめ|越前和紙と紙幣が伝える日本の技術力

1 越前和紙とは?日本を代表する伝統和紙

1-1 越前和紙の歴史と起源

越前和紙は、日本の中でも最も古い和紙のひとつとされ、約1300年前の奈良時代にその歴史が始まったといわれています。現在の福井県越前市(旧・武生市)を中心に発展し、長い年月をかけて日本の文化や公文書を支えてきました。

起源については諸説ありますが、神様のお告げを受けた「川島」という女性が紙漉きを始めたという伝説が有名です。この伝承から、越前和紙は「神の紙」とも呼ばれ、高い品質と信頼性を象徴する存在となりました。

1-2 越前和紙の特徴|美しさと圧倒的な耐久性

越前和紙最大の特徴は、しなやかさと強度の両立です。
主な原料には楮(こうぞ)が使われ、繊維が長く絡み合うことで、破れにくく丈夫な紙が生まれます。

・手触りが柔らかい
・折り曲げに強い
・光に透かすと繊維模様が美しい
これらの特性が、保存性が求められる文書や紙幣に最適な条件といえます。

1-3 環境に優しい素材としての越前和紙

越前和紙は、化学薬品を極力使わず、自然素材を活かした製法で作られています。
そのため、近年ではエコフレンドリーな素材としても注目され、国内外で評価が高まっています。

2 日本の紙幣と越前和紙の関係

2-1 紙幣に求められる和紙の条件

紙幣は、私たちの生活に密接に関わるものです。
人の手を渡りつつ常に使用されるため、一般的な紙とは異なる性能が求められます。

紙幣用和紙に必要な主な特性
・高い耐久性・耐摩耗性
・折り曲げに強い柔軟性
・偽造防止機能への対応

これを支えているのが、楮・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)といった植物繊維です。

2-2 偽造防止技術を支える和紙の力

日本の紙幣は、世界的にも高い安全性を誇ります。
透かし模様や特殊印刷技術など、さまざまな偽造防止技術がありますが、その基盤となる素材が和紙です。

越前和紙の製紙技術は、
・繊維の均一性
・紙の密度調整による透かし模様
・水や摩擦への強さ

といった点で、紙幣に必要な性能を高いレベルで満たしています。

紙幣の偽造技術の発展に伴い、和紙もその構成や技術を更新し続けています。
印刷技術の進化と共に、和紙の強度や機能性も向上し、より高度な偽造防止機能を備えています。

2-3 日本の紙幣と越前和紙の歴史的関係

日本で紙幣が本格的に使われ始めたのは明治時代です。
それ以前の貨幣は金属で作られていましたが、明治政府は西洋の影響を受け、紙幣を導入しました。
その際に選ばれたのが、日本の伝統的な和紙技術でした。

中でも越前和紙は、その品質の高さから紙幣の素材として採用されました。その他にも株券・債券など重要な証書に広く使われ、日本の金融システムを陰で支えてきました。

3 現代に広がる越前和紙の活用シーン

3-1 記念品・法人ギフトとしての越前和紙

越前和紙は、紙幣用途だけでなく、
・周年記念品
・法人向けギフト
・オリジナル商品
といった分野でも注目されています。

高級感と伝統を感じさせる素材は、「日本らしさ」や「想いを伝える品」として非常に相性が良く、特別なシーンに選ばれています。

3-2 インテリア・ファッションへの展開

近年では、越前和紙はライフスタイル分野にも進出しています。
・和紙ランプ・照明
・壁紙・インテリア素材
・和紙アクセサリーやバッグ
・靴下やポーチ

伝統素材でありながら、現代的なデザインと融合し、新しい価値を生み出しています。
ショッピングの際にぜひ、探してみてください。

4 越前和紙がつなぐ未来|伝統と革新の両立

4-1 受け継がれる職人技とものづくり

越前和紙は今もなお、職人の手仕事によって作られています。
一枚一枚異なる表情を持つ和紙は、機械生産では生まれない温もりを感じさせます。

この伝統を守り続ける姿勢こそが、越前和紙の価値を未来へと繋いでいます。

4-2 国際市場で評価される日本の和紙文化

越前和紙は、その品質とデザイン性から、海外でも高い評価を受けています。環境に配慮した素材としても海外からの評価も高く、日本の伝統工芸を世界に伝える存在となっています。

日本らしさとエコフレンドリー、どちらも両立できる越前和紙は、今後もデザイン・サステナビリティの観点から、さらに注目されていくでしょう。

5 まとめ|越前和紙と紙幣が伝える日本の技術力

越前和紙は、1300年以上にわたり日本の文化・経済を支えてきた素材です。
紙幣という身近な存在を通じて、私たちはその技術や価値に日々触れています。

これまでの歴史を礎に、新しい価値を生み出し続ける越前和紙の未来が楽しみです。
越前和紙を通じて、日本の伝統工芸の素晴らしさを再発見し、未来に繋げていきましょう。

これいい和では、定期的に伝統工芸品の記念品に関するメールマガジンを配信しております。
ご希望の方は、下記のフォームからご登録をお願い致します。