コラム

心の時代の最先端を行く 伝統工芸品

2022.02.14

こんにちは。これいい和の木内です。

2022年も1ヵ月半が過ぎようとしています。

2021年の1年間は、一昨年から続くコロナの影響も長く続いた一年でした。長く自粛が続いた1年でしたが、一方で、東京オリンピックの開催や秋篠宮家の長女眞子様のご結婚など、明るい出来事もありました。生活様式も以前の当たり前が当たり前ではなくなり、多くの変化がありました。

その中でも、6月には、G7が開催されました。世界の首脳が集まった中でも、話題の1つとして、注目されたのが、環境問題です。日本国内でも世界に追いつけと、一気に舵を切り始めたのが2021年でした。

「カーボンニュートラル」と叫ばれた中で、エコロジーに対する心の在り方の手本となっているのが、日本の神道です。今、アメリカや先進諸国を中心に、日本人のこころ「神道」が注目されてきているのです。

本日は、心を新たに2022年も心豊かに生きていけるよう願いを込め、伝統工芸品が教えてくれる日本人の心に関して、考えていきたいと思います。

まずは、「心」のとらえ方、在り方に関して、考えていくためには世界の宗教を知る必要があります。宗教学の中には、ユダヤ・キリスト・イスラム教、仏教などの理念宗教があり、これらを高等宗教と呼ばれてきました。一方、神道や万物に霊が宿るという考え方や信仰を下等宗教としてきました。ただ、自然や環境へ考え方が芽生えてきた昨今、段々と人の考え方も変化しているようです。

そのかわりに人々が何を信仰しているのかというと、自然を敬うエコロジーです。山、川、海を兄弟だとして、自然を愛する。今までのユダヤ教やキリスト教への熱い情熱を、地球への愛、地球温暖化を防止する事へエネルギーチェンジが起こっているようです。

自然と共存してきた日本人にとって、自然という言葉すらなかったようです。この言葉が生まれたのは、意外にも最近のこと。明治に入って作られた言葉なのだそうです。西洋の言葉の「ネイチュア」の翻訳語として生まれました。日本人には、人と自然が別のものという発想がなかったために、仏教語で「ありのままの姿」を意味する「自然(じねん)」を借りてきたことから「自然」という言葉が生まれました。

これから日本は、日本人として、日本の精神を世界に発信していく責任があります。

外国の方に対して、どのように伝える事ができるのか、質問をされたときに何と答えるのか。グローバルに活躍したいという若者が多い中、今どのような感性が必要かのヒントがここにあるのです。

外国の方に日本の精神を伝える一つの方法が、「伝統工芸品」です。

伝統工芸品は100年以上の歴史があり、主原料が自然由来の日用品です。

身の回りにある、豊かな自然のものを生かして作られています。工芸品を作る職人の心には、「自然を使う」というよりも「自然を活かす」という一つ一つのものに神様が宿るという精神がありました。このようにして丁寧に作られた工芸品が日本各地で作られ、商売となり、その地域の人々の生活を支えていったのです。

そして、その工芸品を手に取った時に驚くのが、その繊細で美しい技術です。モノづくりには、作った人の感性が注ぎ込まれます。気候に恵まれ、自然豊かな四季のある日本人だからこそ、美しい逸品を作る事ができたのです。

現在、SDGsや脱炭素というワードが飛び交う中、モノづくりにおいては、大量生産大量消費の時代からの転換が世界で求められています。だからこそ、伝統工芸品から良いモノを長く手入れしながら使う心を学ぶ必要があるのです。

産業革命以前から作られた、家族経営、ファミリービジネスというのが、伝統工芸品です。

これから世界に出ていく日本の若者、私たちがまずは伝統工芸品に触れ、感性を磨く。

世界に発信できるような日本人となっていく必要があります。

我々これいい和も、伝統工芸品を発信する立場としての責任を持ち、日々成長、日々向上で励んでまいります。

これからもこれいい和を宜しくお願い申し上げます。

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