コラム

雪駄を履いて出かけよう!!!

2025.01.09

こんにちは。これいい和の木内です。

今回は、私事で恐縮ですが、私の使用しているこれいい和で取り扱っている雪駄の良さを含めてご紹介させていただきます。

雪駄と聞いて、あまり馴染みが無い方もいらっしゃるかと思います。
現代では、着物を着る際の履物として雪駄を履くことが一般的となっていますが、スニーカーなどの靴が主流になる前は、日本人は雪駄を履いていた人が多かったようです。

昔ながらの日本人の伝統の履物「雪駄」ですが、私自身、愛用させて頂き、1年以上経ちます。
雪駄が足に馴染むまでは、何度か靴ずれをしてしまいましたが、今は完全に足にフィットしていて、雪駄が足を包み込んでくれているような感覚で歩く事ができます。
とても丈夫で日に日に自身の足に馴染んでいる感覚があり、使用し始めた頃よりも段々と愛着も沸いてきました。

そんな雪駄ですが、履いてみて、気づいた事がありました。
それは、雪駄を履く事で、歩き方が変わるという事です。日常ではちょっとした買い物やコンビニエンスストアに出かけるときに使用しているほか、夏の暑い時期に使用しています。

普段は仕事でスーツを着用しているためで、革靴を履きます。
スーツを着て、革靴を履くと、胸を張り、上を向いて足を上げてピシッと歩く事ができます。
スーツは自分自身を律して、誠実さを出してくれるような、ビジネスマンの仕事に欠かせないものだと思います。

私も普段はスーツを着る機会が多いため、雪駄を履くと、歩き方が変わるのがわかります。
少し地面を引きずるような足をあまり上げずに、地面と平行に足を動かす楽な感覚で歩いています。
この歩き方は革靴ではできません。
革靴はかかと部分が若干高くなっており、引きずって歩くとかかとが削れてきてしまいます。
なるべく地面と摩擦が起きないようにして、足を上げて一歩一歩進めるような歩き方になります。

あるとき、わが社の教育事業部で行っている縄文心導ストレッチを学んでいく中で、昔の日本人の歩き方について知る機会がありました。
「難波歩き」という歩き方で、現代人ではあまり見かける事のない歩き方です。
身体の身のこなし、効率的に身体を動かす歩き方ということで、大変難しかったのですが、体全身で歩くということの感覚を学びました。

その時、ふと「この感覚は何かにているぞ!」と思ったので、よくよく考えてみると、雪駄を歩いて近所の多摩川沿いを散歩しているときの感覚でした。
雪駄で歩くと、難波歩きがしやすい事に気が付きました。
昔の日本人が愛用していた雪駄は、実は健康的な歩き方をするのに丁度良いのではないかと気づきました。

人生100年時代、健康で笑顔で生きていきたいという方が多い中、身に着けるもの、生活の中に取り入れるもの。
使うものが日常を作り、習慣をつくり、健康を作っているのかもしれません。
伝統工芸品をはじめ、長く使われているものには、理由があります。昔からの日本人の知恵が詰まっていたり、丈夫で使い続ける事ができたり段々と使っていくうちに馴染んでくるようなものが多いのも特徴です。

その中の一つが雪駄です!是非、皆で雪駄を履いて、出かけましょう!

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