コラム

富士吉田のハタオリ ~伝統工芸品×SDGs第6弾~

2021.11.17

今回もSDGsと行きたいところですが、
最近地元に帰ったことで気づいた様々なことがあったので、地元のものづくりに関して書ければと思います!!

この前ちょっとした用事で私の地元の山梨県の富士吉田市に帰省しました。

1週間も滞在したのは大学で上京してきて以来7年ぶりだったかと思います。

コロナもあり、前回地元に戻ったのは2年前でしたので、本当に久々の帰省で町の様子も変わっており、変な気分だったのを覚えています。

山梨県富士吉田市は富士山の登山口のある市です。おそらく富士登山をする方の大半は富士吉田口から登山しているかと思います。富士山のふもとにある恩恵を受けてとてもきれいな水が地元の自慢です。そして、その水があるからこそぶどう、桃などの果物もおいしく、白州ハイボールも有名です!!本当に自然に恵まれたいい場所です!

そんな富士吉田市にあるものづくりは

織物です。

富士山の麓に位置する富士吉田市は、古くから織物の名産地として知られています。豊富で綺麗な湧き水が使用できたこと、農業に不適な環境のために養蚕に力を入れていたことがその理由だとされ、現在では日本屈指の織物の産地になっています。

実は私の実家も3代続く撚糸の家系で、織物の文化に携わっている一員でもあります。

実家の横に2階建てのそこそこ大きな工場があり、私の小さいころには工場の機械の動く音がとてもうるさく、工場の扉を開けるとすごい音が家の中を響きまわっていたことを思い出します。

そんな工場も今となってはほとんど動いておらず、山梨県の織物も他の日本の物づくりと同じく、衰退の一途をたどっております。

私が現在、工芸品の販売に関わっているのもそんな実家の現状をみてきたからかもしれません。

さて、少し話は変わって、富士吉田市の織物の歴史を見ていこうと思います。

富士吉田のハタオリの起源

富士吉田のハタオリの起源は2,000年以上前の紀元前約200年、中国では秦の始皇帝が君臨していた時代にまでさかのぼります。始皇帝から不老不死の薬を探すように命じられた徐福は、財宝を積んだ大船団を組んで日本に渡来しました。不老不死の薬を探す徐福は日本全国を探し回ったと言われており、北は青森から南は鹿児島まで伝説が残っています。徐福は最後に富士吉田にたどり着き、薬を探す傍ら村の住民に養蚕やハタオリの技術を教えたと言い伝えられています。徐福の墓だと考えられる場所や、徐福を祀った徐福雨乞地蔵祠が今でも富士吉田に残されており、地元の人々から感謝されていることが伺えます。

https://fujiyoshida.net/feature/hataori_history/index(富士吉田市観光ガイド参照)

延喜式(967年)という法律の中で甲斐の国(山梨県)の織物の記述があったことから、
少なくとも1000年以上の歴史があることもわかっています。

世界で見てもこんなにも古くからある織物文化はとても珍しいものです。

江戸時代になると高級織物として羽織の裏地に使われたりと隆盛していきます。

しかし第二次世界大戦をきかっけに一時は苦難に陥ります。
そこから歴史が流れ再び織物の時代がきます。

ガチャマン時代

ガチャマン時代と言われ、「ガチャッとひと織りすれば1万円儲かる」と言われたほど景気の良い時代が訪れました。特に下吉田地区の繁華街「西裏」は連日多くのお客さんで賑わったそうです。

ただそんな調子がいい時代も長くは続かず、外国産の安い織物に市場を荒らされてしまい、吉田の織物はまたしても不況の時代に陥りました。

そして現在、まだまだ不況ではありますが、私が久々に帰った富士吉田市には以前にはなかった織物を盛り上げるための様々なお店やイベントができつつありました。

まさに今あらためて、ガチャマン時代まではいきませんが、そういった時代に戻るための準備を行っている状況ができつつあるなと実感しました。

いままでの富士吉田市の織物の形ではなく、新しい市場、ものづくりに生き残りをかけて取り組んでいる真っ只中というのが富士吉田市の現状です。

SDGsについて私はずっと書いてきましたが、こういったコストがかかる織物を今一度盛り上げる材料としてはとてもぴったりな状況だと思います。

SDGsを掲げていくために不当な生産体制や商品の成分、品質が改めて求められる状況です。この状況をうまく利用できれば新たな織物の時代を富士吉田市から作り上げることもできるかもしれません。

地元のつてで聞いた話だと、面白い新商品もできつつあると聞いています。
地元が盛り上がるのはとても楽しみなことです。

ただそんな簡単なことではないということもわかっています。

色々打つ手はあるので、日々の動きを楽しんでいければと思います。

以上です。

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