コラム
伝統工芸品が教えてくれる、丁寧な生き方
2026.02.26
こんにちは。
これいい和の木内です。
日々の生活の中で、「忙しい」という言葉を何度口にしているでしょうか。
忙しいという漢字は、“心を亡くす”と書きます。気づかないうちに、流れ作業のように毎日を過ごしていることもあります。
そんな時こそ、伝統工芸品は、私たちにあることを教えてくれます。それは、丁寧に生きるということ。今回は、そんなことを書いてみようと思います
もくじ
1 曲げわっぱがくれた、小さな変化
2 無意識が、意識に変わる瞬間
3 手入れをするという文化
4 丁寧に扱うと、感じるものが増える
5 世界が注目する、日本の感性
6 忙しい時こそ、日用品に良いものを
7 まとめ|丁寧な時間を、暮らしの中に
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1 曲げわっぱがくれた、小さな変化
最近、私は大館曲げわっぱのマグカップを愛用しています。
毎朝、白湯を飲む時間。
口元に近づけると、ほのかに杉の香りがします。
木のぬくもり、やわらかな口あたり。
同じ白湯でも、不思議と味わいが変わるのです。
(もちろん主観ですが、三倍は美味しく感じます。)
しかし、本当に変わったのは“飲む時間”よりも、その後でした。
2 無意識が、意識に変わる瞬間
以前の私は、洗い物を流れ作業のようにこなしていました。
けれど、曲げわっぱを使い始めてからは、
・丁寧に手で洗う
・優しく水気を拭き取る
・しっかり乾かす
・次の使用のためにしまう
という行動が、自然と“意識的”になりました。
木の質感を感じ、お湯の温かさを感じる。
その瞬間に、「これいい和~」と、心に余白が生まれるのです。
曲げわっぱが教えてくれたのは、心の余裕でした。
3 手入れをするという文化
伝統工芸品の多くは、“長く使う”ことを前提に作られています。だからこそ、手入れの文化があります。
例えば、漆器。
・抗菌作用がある
・料理を美しく引き立てる
・軽くて丈夫
といった魅力がありますが、正しい手入れ方法を知ることが大切です。
最近では食洗機対応の商品もありますが、基本は手洗いが推奨されるものが多い。
「少し手間がかかる」そう感じるかもしれません。
でも、その手間こそが、ものと向き合う時間になります。
4 丁寧に扱うと、感じるものが増える
同じ「食器を洗う」という行為でも、急いで済ませるのか、丁寧に扱うのかで、感じるものは大きく変わります。
・素材の温度
・水の感触
・手の動き
普段は気づかないことに、意識が向くようになります。
それは、今あるものへの感謝だったり、当たり前への気づきだったり。伝統工芸品は、そんな感覚を取り戻させてくれます。
5 世界が注目する、日本の感性
近年「マインドフルネス」という言葉が広がっています。
その源流のひとつが、日本の禅文化。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズも、日本の禅に深く影響を受けたと言われています。
“今、この瞬間に集中する”
という感覚は、実は日本の暮らしの中に昔からあったもの。
伝統工芸品は、その感性を日常の中で体験できる存在です。
6 忙しい時こそ、日用品に良いものを
ものがあふれる時代。
安く、早く、便利に手に入るものが増えました。
それ自体は悪いことではありません。
けれど、
・長く使う
・丁寧に手入れする
・時間を味わう
そんな暮らしも、少し取り入れてみても良いのではないでしょうか。
伝統工芸品は、私たちの生活を劇的に変えるものではありません。
でも、毎日の小さな瞬間を少しだけ豊かにしてくれます。
7 まとめ|丁寧な時間を、暮らしの中に
心が慌ただしい時こそ、一歩立ち止まるきっかけが必要です。
そのきっかけが、一つの器かもしれません。
忙しい時にこそ、日用品に良いものを。
伝統工芸品を、暮らしの一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。