コラム

海外と関わりのある人気伝統工芸品

2024.05.21

こんにちは。これいい和の池田です。

今回皆様には海外と関わりのある人気な伝統工芸品をいくつかピックアップしてご案内させていただきます。

1.西陣織(にしじんおり)

西陣織は宮廷文化が育まれた京都府の西陣地区で作られている伝統工芸品です。
1000年以上の歴史の中で多様な織り方に発展し、凝った模様やシンプルな柄などさまざまなデザインがあります。
華やかな色合いと緻密に織り込まれた模様が美しい織物です。
また、ディオールやシャネル、エルメス、カルティエなど、世界の一流ブランドの店舗で、その内装に使われていることもあり海外からも人気の織物です。

2.有田焼・伊万里焼(ありたやき・いまりやき)

有田焼・伊万里焼は佐賀県西部を中心に発展してきた磁器です。
すっきりとした白磁と鮮やかな絵付けが特徴です。
また、磁器なので耐久性が強く、普段使いに適しています。
この焼き物の発祥は、約400年前。また、日本初の「磁器」の生産地でもあります。
佐賀県を流れる川から陶工が、磁器作りに適した石を発見したことがきっかけでした。
当時、磁器といえば中国の「景徳鎮」が有名でしたが、中国で王朝交代をめぐる内乱が発生したことで、ヨーロッパを中心とした海外の人々がこの焼き物に注目するようになりました。
有田焼の様式の一つである「柿右衛門様式」はパリ万国博覧会にも出品され、ヨーロッパの王侯貴族に人気を博し、ドイツにはこの様式を模した窯元が作られるほどでした。
古くから陶磁器の産地として有名な佐賀県は、今でも全国シェア2位の人気を誇っています。
骨董品として価値が高いものも多い一方で、現代の私たちの暮らしに合わせたモダンなデザインの焼き物も多く作られています。
また、毎年、開催される有田陶器市には、全国から100万人以上の人々が、掘り出し物を求めて足を運びます。

3.博多織(はかたおり)

博多織は福岡県福岡市博多区を特産とする絹織物です。
経糸(たていと)を使って、太い緯糸(よこいと)を強く打ち込むことで、経糸で柄を浮かせるように織り出されることが特徴です。
また、帯を締める際に、「キュッキュッ」と独特の音が鳴ることがありますが、この音は絹鳴りと呼ばれ、織り込まれた糸同士が擦れることで起こる現象です。
この音が鳴るのは、しなやかさと丈夫さをあわせ持つこの織物ならではのことです。
鎌倉時代に博多の商人が中国から織物の技術を持ち帰ったことが、博多織の始まりとされています。江戸時代に、当時、博多を統治していた黒田長政が、博多織を幕府の献上品として作らせたことから「献上博多」として博多織の名が全国に広まりました。
その丈夫さと美しい伝統柄を活かして、帯だけでなく、弊社では名刺ケースやパスケースなど、ライフスタイルに合わせた作品を販売しています。

4.九谷焼(くたにやき)

九谷焼は石川県加賀市で作られている伝統工芸品です。赤・紺青・緑・黄・紫の5色を使い、豪華で優美な図柄が描かれています。
2度彩色する上絵付けという技法が使われ、表現できる色彩の幅広さが特徴です。
また九谷焼は海外でも人気があり、「ジャパンクタニ」として世界で評価されています。
明治時代の1873年にオーストリアのウィーンで開かれた万国博覧会をきっかけに、海外でも九谷焼の美しさが高く評価されるようになりました。

5.越前和紙(えちぜんわし)

越前和紙は、福井県越前地方の岡太川流域で作られている伝統工芸品です。
高品質で、原料の自然な色合いが活かされている生成(きなり)色が特徴といえます。
越前和紙は、美しさや丈夫さで古くから最高品質の和紙として知られており、海外でも人気があります。
越前和紙は、福井県越前市で作られており、1500年の歴史があります。楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)という植物の皮の繊維を使って紙を漉く技術が特徴で、種類も豊富です。
越前和紙は、次のような点で海外から人気があります。

・高級ブランドとのコラボでディスプレイに利用されている
・ルーブル美術館で美術品の修復に使用されている
・抗菌消臭の効果が認められ、宇宙滞在用被服の素材にも採用されている

越前和紙は、ピカソやレンブラントなど、世界の名だたる画家も使っていたと言われています。
また、葛飾北斎の名声も高く、海外の人々からも高い関心を持たれています。

是非とも海外とこれいい和のコラボ問い合わせ等もお待ちしております。

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