コラム
【SDGs×伝統工芸品①】 ”持続可能”な伝統工芸品
2021.03.31
「最近よく耳にするSDGsってなんだろう?」
2年前に社会人になってから、そう思うことが増えてきました。なんとなく世界的に「環境問題にしっかり向き合っていこう」ということなのは知っていました。でも、いろいろな項目があって、
“持続可能な開発目標って正直読んだだけでは分かりづらすぎる!!“
と思ったので、勉強して考えてみようと思います。
そもそもSDGsとは・・・
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
※https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.htmlから引用
外務省のホームページによると上記のようなものらしいです。
“やはり読んでみても難しい・・・”
実現のため目標としては17のゴールと・169のターゲットがあります。
「かなり多い目標があるんだなー」というのが正直な印象です。
169のターゲットは細かすぎるので、17のゴールに関して調べていこうと思います。
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17のゴールとは
目標1 [貧困] あらゆる場所あらゆる形態の 貧困を終わらせる
目標2 [飢餓] 飢餓を終わらせ、食料安全保障 及び栄養の改善を実現し、 持続可能な農業を促進する
目標3 [保健] あらゆる年齢のすべての人々の 健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4 [教育] すべての人に包摂的かつ公正な質の高い 教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
目標5 [ジェンダー] ジェンダー平等を達成し、 すべての女性及び女児の エンパワーメントを行う
目標6 [水・衛生] すべての人々の水と衛生の利用可能性と 持続可能な管理を確保する
目標7 [エネルギー] すべての人々の、安価かつ信頼できる 持続可能な近代的なエネルギーへの アクセスを確保する
目標8 [経済成長と雇用] 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての 人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある 人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9 [インフラ、産業化、 イノベーション] 強靭(レジリエント)なインフラ構築、 包摂的かつ持続可能な産業化の促進 及びイノベーションの推進を図る
目標10 [不平等] 国内及び各国家間の不平等を是正する
目標11 [持続可能な都市] 包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で 持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標12 [持続可能な消費と生産] 持続可能な消費生産形態を確保する
目標13 [気候変動] 気候変動及びその影響を軽減するための 緊急対策を講じる
目標14 [海洋資源] 持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を 保全し、持続可能な形で利用する
目標15 [陸上資源] 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利 用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠 化への対処ならびに土地の劣化の阻止・ 回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標16 [平和] 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会 を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提 供し、あらゆるレベルにおいて効果的で包摂的な制度を構築する
目標17 [実施手段] 持続可能な開発のための実施手段を 強化し、グローバル・パートナーシップを 活性化する
※https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.htmlから引用
以上、17の様々な観点から、世界的に見た今後の状況の変化のための「行動目標」が決められています。
エコというイメージを描いている方が多いかと思いますが、じつは他にも上記のように教育という項目もあったり、不平等の是正という項目もあったりと、かなり幅広い目標が定められています。
私も最初はエコという観点に注目しがちでしたが、本当に幅広い目標があるのだなと感じました!
世界が1つの方向に向かって進んでいくということは、とても良いことだなと思います。
最近では、コンビニでのビニール袋の有料化によって、エコバッグを持つ方も増えてきています。スプーンの有料化、脱炭素なども進めるということで、段々と社会の「当たり前」も形を変えていきそうな感じがしますね!
SDGsとニッポンの文化、工芸品
意外と日本人が気付いていない「日本の良さ」
こういったSDGsの観点は、日本から見てもとても良いことだと感じています。
日本の文化がより注目される機会になりうる、と思うからです。
日本という国は、他国に比べても多くの文化、歴史があります。こういった文化は、現代ではなかなか目立っていません。世界的に見れば素晴らしいことでも、日本国民が知らないということも結構あるな、と感じます。
伝統工芸品も日本が誇る文化の一つです。伝統工芸品という言葉自体は聞いたことはあっても、買ったことがない、そもそも使ったこともない、という人も多いかと思います。
“「伝統工芸品」という名前からして、正直とっつきにくいですしね。”
しかし、自分の使っているものをしっかり見まわしてみると、伝統工芸品というものは、意外と身近に転がっていたりします。私も、実家で使っていた食器を気に留めてもいませんでした。伝統工芸品に触れるようになってからは、多少意識して日常を過ごしていると、
昔から使っていたあの茶碗、「伝統工芸品の有田焼だったんだー」とかいうことが、多々ありました。
そこから興味を持って工芸品の食器を買ってみようかなとか、意識的にそういった食器や小物、雑貨などを見る機会が増えてきました。
伝統工芸の現状
ただそういった興味を持つ人々が減ってきているのが現状です。
事実、職人さんの売り上げもかなり減っていますし、伝統工芸品の職人さんは減ってきています。
工芸品ではなくても、安くて使いやすい商品はたくさんあります。
大量生産で、より安価に作製することが出来る時代になってきたということですね。
それはそれで、とてもよいことだとは思います。私も実際、お世話になっていますし。
しかし、SDGsという世界的な流れを考えると、大量生産・大量消費の時代ではなく、良いものを少なく作製する。
そして、長く丁寧に使う。
もしくは、大量に作製するものであっても、製品の素材に配慮する工夫がより求められる時代に来ているということを感じます。
「あれ、この流れ、日本の文化を世界に発信するのに、とても良い流れなんじゃないか?」
一年前くらいから、そのように考えるようになってきました。この考えが良いか悪いかは分かりませんが、世界的にこうしようと言っているものが、日本を良い方向に進めてくれる可能性があると知ったら、とてもSDGsというものに興味が湧いてきました。
SDGsの記念品をお探しの方に、「伝統工芸品」を。
「伝統工芸品に興味を持つ人が減ってきている」と書きましたが、原因は、そもそも情報が入ってこないからというのもあると思います。私自身も、知らない時と知った後では、かなり伝統工芸品に関しての印象は変わりました。
「伝統工芸品です。良い商品です。」といったところで、興味を持つ方は少ないかもしれません。
特に若い世代はそういった傾向が強いでしょう。
でも、私がそうであったように、ちゃんと見る機会や少しでも興味惹かれる要素をみつけたら、
日本の文化や工芸品を見る目が変わると感じます。
その一つの要素として、SDGsには可能性があります。
“SDGsの今だからこそ、伝統工芸品”
伝統工芸品がどの項目に当てはまるのか。今回のコラムでは書きませんが、SDGsを意識していこう!という企業様や個人の方が増えてきているのは実感しています。【「SDGsの商品を探しています」というお客様が、ぴったりな商品と出会い、結果的にその商品が伝統工芸品だった。】こういった出会いの一助となれたらいいなと、思っています。
SDGsを進めていく今だからこそ、伝統工芸品に再注目していただければと思っています。
伝統工芸品を手に取っていただくことで環境に良いだけでなく、地域・日本を盛り上げる可能性があると思っています。
世界に日本の伝統工芸品の質の良さ、そしてそれを作る職人さんの凄さを改めて知ってもらう、そんな機会をもつくる可能性があるのが「SDGs×伝統工芸品」だと思います。
https://japan-novelty.jp/
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SDGs×伝統工芸品の詳しい相関は、また次回に。
また読んでいただけたら幸いです。
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