コラム
安くて壊れやすい⁉ メイド・イン・ジャパン
2021.04.12
こんにちは!これいい和の池田です。
今日は皆さんに世界で活躍する「日本製」をテーマにお話しをさせていただきます。
早速ですが、皆さんにご質問があります!
皆さんの「日本製」のイメージとはどんなものがありますか?
- 高品質、壊れにくい
- 世界でも通用する
- 信頼できる
そういったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実際に株式会社電通が、2018年12月に20カ国・地域で「ジャパンブランド調査2019」を実施しました。その中で「日本の製品は優れていると思うかどうか?」を聞いたところ、20カ国・地域全体では82.3%の人が「優れていると思う」と回答されました。
そしてASEANエリアでは9割を超え、圧倒的な評価を得ています。また欧州でも8割の人が評価しており、日本製品が多く流通するアジアだけでなく、世界的に評価されていることが分かりました。
このように世界でも日本製のイメージは良いものが多いですが、実は戦後の日本製のイメージは今とは全く違いました。日本製(メイドインジャパン)は『安くてすぐ壊れる製品』そう言われていました。つまり「使いたくない!」と世界的に思われていました。
当時のメイドインジャパンは技術力がないこともあり海外からのイメージは
「危険だし壊れるし使いたくない」というものでした。
それがわかる映画があります。有名な映画「バックトゥザフューチャー3」内でこんなシーンがあります。
主人公マーティはタイムトラベルで過去の1955年アメリカに到着します。そして未来から現われたマシンの部品を見みた若き科学者ドクがこんなセリフを言います。
ドク「回路が壊れても不思議じゃない。”メイド・イン・ジャパン”が使われている」
マーティ「どういう意味?”メイド・イン・ジャパン”は最高だよ」
ドク「信じられん」
つまり、戦後1955年代では日本製のイメージは悪いと世間一般的に思われていたことが分かります。それが当時のメイドインジャパンのイメージでした。
ですが、日本はそこから這い上がり「日本製」の素晴らしさを世界に轟かせていきました。かの有名なSONYの共同経営者の盛田昭夫氏は1998年発売されたニューヨークで有名な雑誌TIMEにて『20世紀、最も影響力のある100人』に唯一日本人で選ばれました。その理由は「これまで安物の代名詞であるメイドインジャパンのイメージを変えたため」だったそうです。(ちなみに盛田氏がSONYで大きく関わったものが「ウォークマン」になります。)
さて、話は戻しますが、
本日はそんな日本製の素晴らしいものに焦点を当ててご紹介していきます。
その1 カメラ
2019年 デジタルカメラ市場 出荷台数は1,493万台でした。
その中で世界市場における日本の上位5メーカーの合計のシェアは93.7%になります。
上位5メーカーはこちら!
キャノン:シェア率 45.4%
SONY:シェア率 20.2%
ニコン: シェア率18.6%
富士フィルム: シェア率4.7%
Panasonic: シェア率4.7%
こちら上位5社すべて日本製になります!
つまり、世界中で使われているカメラのほとんどが日本製になります!
その2 フリクションボールペン
パイロットで人気な消せるボールペンこと「フリクションボールペン」は世界100か国以上で売られ、発売以来の販売数は世界累計30億本になります。
つまり世界の4人に1人がフリクションボールペンを使っているという計算になります。
ちなみに、フリクションボールペンが1番最初に発売された国はどこかご存知ですか?
そう!日本!…ではないのです!実は「ヨーロッパ」になります。フリクションボールペンは2006年にまずヨーロッパで先行発売されました。というのも、ヨーロッパの多くの国では、学習時に鉛筆を使いません。万年筆やボールペン、サインペンなど、インキを用いたペンを使うのが当たり前でした。
鉛筆やシャープペンシルなどで文字を書く習慣がないため、子どもたちは文字や線を消すのに大変苦労していました。このため、フリクションが登場するまで、子どもたちは「書くペン」「消去ペン」「書き直すための別のペン」の3本を揃える必要があったのです。こうした背景があったことから、フリクションは1本ですべてをこなし、何度でも書き直しができる画期的な筆記具として爆発的に普及しました。
その3 HONDAバイク
2019年12月初旬にHONDAの二輪車の世界生産累計が、4億台を達成しました。1949年に「ドリーム D型」で二輪車の量産を開始して以来、70年目での達成になりました。現在では21か国35拠点で、50ccのコミューターから1,800ccの大型モデルまで幅広く二輪車を生産しています。
HONDAは創業当初より、「技術で多くの人々の生活をより便利にしたい」という想いで、多くの国や地域のお客さまのニーズに合った製品を開発していました。その結果、1997年に生産累計1億台を達成し、2014年には3億台を達成しました。2018年には、年間生産台数で初めて2,000万台を超えるなど、アジア諸国を中心にお客さまから高い支持をいただいています。
ちなみに、地域別生産台数と割合に関しては
1位:インド(588万台 28.2%)
2位:インドネシア(516万台 24.8%)
3位:ベトナム(276万台 13.3%)
になります!
その4 西陣織
これいい和でも取り扱いのある「西陣織」
https://japan-novelty.jp/traditional/nishijin/
そんな西陣織は世界的に有名なブランドと多くコラボレーションしております。
ちなみに、西陣織の起源は古墳時代とされ、5、6世紀頃秦氏の一族が今の京都・太秦あたりに住みつき、養蚕と絹織物の技術を伝えました。 やがて平安京への遷都が行われます。上京区黒門上長者町あたりに住む絹織物技術を受け継ぐ工人(たくみ)たちを織部司(おりべのつかさ)という役所が組織し、国営の織物業が営まれ、その後織部町といわれる町をかたちづくっていたといわれます。
西陣織×シャネル ⇒ CHANEL(シャネル) 西陣織 ココマークウエストポーチを販売
西陣織×ルイ・ヴィトン ⇒ 店舗の壁や椅子に使用
西陣織×クリスチャン・ディオール ⇒ 店舗の壁や椅子に使用
西陣織×イタリアスニーカーブランド「URBAN SUN」 ⇒ NISHIJINスニーカーを発売
その5 熊野筆
こちらもこれいい和で取り扱いがある「熊野筆」。
https://japan-novelty.jp/traditional/kumanofude/
広島県熊野町で作られ、日本一の筆の産地熊野町で作られた筆として広く知られていますが、その名は日本国内だけでなく世界的にも有名です。熊野筆は、書筆や日本画筆や洋画筆もありますが、近年特に名高いのがメイクブラシです。ハリウッド女優や有名モデルをメイクする世界中の著名なメイクアップアーティストの多くが愛用していることで、熊野筆のメイクブラシがいかに高品質なのかがお分かりいただけると思います。また、最近では、アメリカ大統領一家が来日した際にも、日本からの贈り物の一つとして選ばれたそうです。
いかがでしたでしょうか?
このように世界に認められている日本製は多くあります。
ちなみに伝統工芸品に関して、フランスでは日本の工芸職人さん達によるセミナーや実演などは常に大盛況で、イベント参加者の年齢層も若者から年配の方々まで幅広くいます。日本からやって来る職人たちは皆「こんな反応、日本でも受けたことはない!」と驚くほどであるそうです。(コロナ前の話になります。)
今回は皆さんに「日本製」に関して、改めて紹介させていただきました。これいい和としても多くの伝統工芸品などの日本製をお客様に使ってもらうことによって、工芸品の素晴らしさに触れてもらい、日本製の良さを広めていこう!という強い気持ちを持ってやっております。
周年記念品として、日本の良いもの、使ってもらえるものはいかがでしょうか?
今後とも、良い情報やご提案をお届けできるよう努めて参ります。
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引き続き、これいい和をよろしくお願い致します。
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