コラム
意外と身近に⁉スポーツと伝統工芸品(周年記念品)
2021.05.23
こんにちは、これいい和の中尾です。
「伝統工芸品」と聞くと、皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか。
これいい和では、日本製、周年記念品、伝統工芸品をご案内しておりますが、
『変わらない』『保守的』といった印象を持たれがちで、正直「特に使わない、使ってない」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、私もちょっと前までその一人でした・・・
何となく「良いもの」であることは理解出来るけれど、「古い」「高い」「特別」と言ったような印象しかありませんでしたが、現在伝統工芸品を取り扱うようになり、その印象はガラッと変わって、伝統工芸品に目が行くようになり、身近に感じています。今、この記事をお読みになっているあなたも、周りを一旦見回してみてください。もしかしたら、伝統工芸品が傍にあるかもしれません。
伝統工芸品とは何かというと、コラム「伝統工芸品ってなに??(https://japan-novelty.jp/column/484/)」を読んでもらえれば分かるのですが、いわゆる「長く受け継がれてきた日用品」の代表的なものといえば「岐阜県/美濃焼」でしょう。
美濃焼は、岐阜県東部に位置する東濃地方の3つの市(多治見・土岐市・瑞浪市)で主に生産される陶磁器のことです。3市には産地がいくつかあり、それぞれの産地では特色のある陶磁器を作っています。例えば、多治見市の市之倉地区では「さかづき」、土岐市の駄知地区では「どんぶり」を生産しており、その生産量は日本一を誇っています。この美濃焼は食器類の生産量が全国シェアの約60%を占めており、日本の焼き物の代表といっても過言ではありません。その歴史は1300年前まで遡り、現在に至るまで日常生活で何気なく使われ、知らないうちに生活に溶け込んでいるのです。もしかしたら今あなたが手に取っているカップも美濃焼かもしれませんね。
他には福井県鯖江市も、日本最古の漆器の産地であり、そこで作られる「越前漆器」も有名です。1500年の伝統を受け継ぎながら、環境対応型商品開発など、常に新たな挑戦を続けています。樹脂素材の導入も早く、国内のレストランや学校などで使用されている業務用では、80パーセント以上のシェアを持っています。
そして余談ですが、ものづくり鯖江市には、伝統工芸品ではないですが「メイドインジャパン」として紹介しておきたいものがもう一つ。それは眼鏡フレームです。国内シェアはなんと96パーセント。「SABAE」の名は、広く世界に知れ渡ってきました。鯖江産地は、チタン合金や形状記憶合金などの新素材開発に代表される品質重視のものづくりに取り組んでおり、成長を遂げています。世界が認める最先端技術を持つ鯖江産地は、高いデザイン力とブランド力を持つイタリアと、低コストでの大量生産を得意とする中国とともに、世界的な産地の一つとして確たる地位を築いているのです。
今少し挙げただけでも、伝統工芸品やメイドインジャパンのものが意外と無意識の内に身近にあるということを感じいただけたかと思います。
ここからは、もっと伝統工芸品を身近に感じるかもしれない!!
「スポーツ×伝統工芸品(記念品)」のご紹介です。
野球、サッカー、最近ではNBAで活躍中の八村塁選手のおかげもあってか、バスケットボールも盛んになってきましたね。実は弊社はB3リーグ所属プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」の運営にも関わっています。ぜひ興味がある方は一緒に応援しましょう!
話は逸れましたが、そのおかげで筆者はバスケットボール情報に敏感になりました。
そんな中、B1リーグ所属の「秋田ノーザンハピネッツ」が2020年に打ち出したグッズが、秋田杉を使った「大館曲げわっぱ弁当箱(※現在は取り扱っておりません。)」です。(https://basket-count.com/article/detail/40156)
秋田県大館市で作られる大館曲げわっぱは、整った美しい木目とほんのり感じる木の香りが魅力です。曲げわっぱの「わっぱ」とは、輪の形をした容れ物のことで、産地によっては「めっぱ」「めんぱ」とも呼びます。使われる秋田杉は、吸湿性に優れ、お弁当やおひつの他、茶器・酒器・食器などに適しており、その歴史は江戸時代、秋田藩主の佐竹義宣 (さたけよしのぶ) が領内の豊かな秋田杉に目をつけて、 藩の財政を良くするため、武士に内職として曲げわっぱ作りを勧めたことから始まります。伝統的な木工技法である「曲物 (まげもの) 」(「綰物 (わげもの)」とも) の技術を駆使して杉や檜の薄い板を曲げ、桜の木の皮で継ぎ目を縫い留めて底や蓋をつけたものですが、近代のプラスチック製品の普及により、大館曲げわっぱの生産が一時衰退した時期もありました。しかし1980年には国の伝統的工芸品に指定され、秋田を代表する特産品へと成長し、曲げわっぱの伝統的工芸品指定は、2020年時点で大館曲げわっぱのみなのです。今もなお、その当時から変わらぬ技法で全て職人の手仕事により手間暇をかけて丁寧に作られており、木目の美しさやシンプルな自然素材などが現代人の感覚にも合い、現代の暮らしに寄り添った製品が作られています。しかも丁寧に扱えば30年は使えるというアイテム。秋田ノーザンハピネッツは県内、県外問わず秋田の伝統工芸品の良さを広めたい、秋田を盛り上げたいという思いから作ったそうで、こうした取り組みはファンの心をも掴むのではないでしょうか。
これいい和セレクト:大館曲げわっぱ(https://japan-novelty.jp/select/category/products/?item_id=9321)
また、野球で言えば横浜ベイスターズで2018年に発表した「横浜スカーフ」(https://www.baystars.co.jp/news/2018/01/0111_01.php#:~:text=%E9%95%B7%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%82%8A%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E3%81%AE%E8%81%B7%E4%BA%BA,%E7%99%BA%E5%A3%B2%E3%81%8C%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
※現在は取り扱っておりません。)
広島東洋カープが2019年に発表した「漆塗りぐい飲み」「似顔絵湯呑」「九谷焼豆皿」(https://www.shop.carp.co.jp/sub-goods/2019new-item/19new-7364.html※現在は取り扱っておりません。)
サッカーでは沖縄SV(おきなわエスファウ)が2017年に伝統工芸品の首里織と紅型を取り入れたポロシャツを開発する(https://thexf.net/projects/article/005.html)など、動きを見せていました。こうした伝統工芸品グッズを利用することで、ファンも地域も活性化することに繋がります。オリンピックなどでも感じるように、スポーツは人を元気にさせる力がありますが、こうした活動を通して日本の産業をも盛り上げていければいいですね。
【最後に】
意識していないだけで、実は周りに伝統工芸品が存在していたり、広めていこうという活動があったりします。まずは身近な伝統工芸品を丁寧に、大切に扱ってみてください。そうすれば長年使えて伝統工芸品の良さをさらに感じると思います。日常を豊かにする伝統工芸品をぜひ楽しんでください。
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