コラム

地元(岐阜県)の伝統的工芸品

2022.08.19

こんにちは、これいい和の岡山です。
今回は私の出身地である岐阜県の伝統的工芸品についてご紹介させていただきます。

以前のコラムで岐阜県の伝統文化についてご紹介させていただいていますので、ご興味のある方も下記のコラムもご覧いただけると幸いです。

岐阜県は、国から指定された伝統的工芸品が6つあります。
・美濃焼(陶磁器)
・飛騨春慶(漆器)
・岐阜和傘(木工品・竹工品)
・一位一刀彫(木工品・竹工品)
・美濃和紙(和紙)
・岐阜提灯(その他の工芸品)

それぞれについてご紹介させていただきます。

美濃焼

美濃焼の歴史は古く、今から1300年以上前まで遡ると言われています。最初は朝鮮半島から須恵器の技術が伝えられました。平安時代(10世紀)になると白瓷(しらし)と言われる灰釉(かいゆう)を施した陶器が焼かれるようになりました。
この白瓷は須恵器を改良し、釉薬(ゆうやく)を使ったものです。この頃から窯の数も多くなり、本格的な焼き物生産地となりました。安土桃山時代から江戸時代初頭にかけて、茶の湯の流行とともに、茶人の好みを反映した焼き物が生産されました。

<特徴>

伝統的工芸品として指定されている美濃焼は15種類あります。中でも志野、黄瀬戸(きぜと)、織部、瀬戸黒(せとぐろ)等は色合いを大切にしたもので、淡い色彩のソフトな素地と釉薬の仕上がり、バランスのとれたデザインを最大の見どころとしています。

飛騨春慶

江戸時代の初め、高山城下で神社や寺作りをしていた大工の棟梁(とうりょう)が、たまたま打ち割ったサワラの木の美しい木目を発見し、そこから美しい枇目(へぎめ)の盆が塗り上げられました。色調が茶器の名品で加藤景正の飛春慶(ひしゅんけい)に似ているところから、春慶塗と名付けられたと伝えられています。

<特徴>

板を立体的に仕上げる曲げの技法は特に優れており、色々な製品に活かされています。飛騨春慶は、透明で木肌の持つ美しさをそのまま活かすところに特徴があります。

岐阜和傘

江戸時代に武士の内職として奨励され、岐阜の和傘作りが盛んになりました。岐阜市を流れる長良川流域に和紙や竹、荏胡麻油などの良質な材料が豊富だった事から地場産業として発展していきます。

普段使いされる蛇の目傘や番傘、日傘、そして歌舞伎などに使われる舞踊傘、祭事や神事のための野点傘や差掛け傘など、多種多様な和傘が生産されてきました。

<特徴>

和傘を畳むと細く収まる「細物」が岐阜和傘の特徴と言われています。傘を開いた時だけではなく、閉じた時の佇まいも美しくなるように技術が継承されています。また様々な技法を駆使して繊細な模様が施された蛇の目傘や、デザイン性に富んだ日傘などが生産されています。

一位一刀彫

江戸時代末期に、飛騨の山のイチイという木材を用い、その木目の美しさを活かし、色を付けない独特の彫刻で根付が作られるようになり、そこから一位一刀彫が大きく成長しました。

それ以来飛騨を代表する彫刻として発展してきました。

<特徴>

色を付けずに木の特性を十分に活かした彫刻は、小動物や仏像等、細かな表情を巧みなノミさばきで作り出しています。一本の木から生み出される置物には迫力があります。

美濃和紙

奈良時代の戸籍用紙が美濃和紙であったという記録が「正倉院文書」に残っていることから、美濃和紙の始まりは、奈良時代だと考えられています。

室町時代になると、地元の権力者である土岐氏によって六斉市(ろくさいいち)と呼ばれた紙市場が開かれたことで、美濃和紙は京都、大阪、伊勢方面に出荷され、広くその名が知られるようになりました。

<特徴>

美濃和紙は、「流し漉(す)き」の方法で漉くので、紙面に漉きムラがなく繊維が絡むため、出来上がった和紙は薄い紙でも布のように丈夫でしかも美しく出来ます。障子紙を始め、保存文書用紙等に最適です。

岐阜提灯

岐阜提灯は、18世紀の中頃に、岐阜で作られたのが始まりとされ、近くに原材料の和紙、竹が豊富にあったことから発展しました。

19世紀前半には、現在のような特徴を備えた提灯が、かなり普及したと言われています。お盆用や納涼用に広く使用されています。

<特徴>

形が清楚で、細工が精巧で、火袋には優雅で秀麗な彩色絵が施されています。骨になる竹ひごは細く、紙は極めて薄く、花鳥、風景、人物等の絵が描かれています。形は球形か卵型をしています。

いかがでしたでしょうか。

今回は国から指定された伝統的工芸品6つをご紹介させていただきましたが、それ以外にも岐阜県から指定されている工芸品もあります。

次回は岐阜県から指定されている工芸品をご紹介させていただきます。
皆さんもこの機会に、ご自身の住んでいる場所、ご出身地の伝統工芸品を調べてみてはいかがでしょうか。

新たな発見もあるかもしれません。
次回もコラムをご覧いただけると幸いです。