コラム

熨斗とは?意味・由来・書き方までわかりやすく解説|贈り物の基本マナー

2026.03.27

こんにちは。
これいい和です。

今回は、贈り物の際によく目にする「熨斗(のし)」について、その意味や由来、表書きの書き方までをわかりやすくご紹介します。

「なんとなく見たことはあるけれど、正しく説明できない」
そんな方にも、安心して使っていただけるような基本知識をまとめています。

もくじ
1 熨斗とは何か
2 熨斗の起源と歴史
3 熨斗の由来
4 表書きの書き方
5 熨斗のデザインと地域差|東日本と西日本の違い
6 のし紙の基本マナー
7 まとめ
8 さいごに
9 関連リンク

1 熨斗とは何か

熨斗とは、贈り物に添える飾りの一つであり、本来は「お祝いの気持ち」を表すためのものです。

現在では、のし紙やのし袋として印刷された形で使われることが一般的ですが、その背景には日本独自の文化と歴史があります。

2 熨斗の起源と歴史

2-1.神事から始まった贈答文化

熨斗の起源は、日本古来の宗教である神道にあります。

・神様へのお供え物(神饌)を包んだことが始まり
・農作物や魚介類を和紙で包み、水引で結んで奉納

このような形が、現在の贈答文化の原型となっています。

2-2.宮中儀式から現在の形へ

鎌倉〜室町時代になると、宮中の儀式において、贈答の作法が体系化されていきます。

・白い和紙で包む「反物包み」
・水引で結ぶ形式
・慶事と弔事の違いの明確化

その後、江戸時代には武家社会へ、明治以降には一般庶民へと広がっていきました。
そして大正時代には印刷技術の発展により、現在のようなのし紙の形へと簡略化されていきます。

3 熨斗の由来

3-1.熨斗は「鮑(あわび)」から生まれた

熨斗の原型は「熨斗鮑(のしあわび)」です。

・鮑を薄く伸ばして乾燥させた保存食
・古くから神事や祝い事に用いられていた

この「伸した鮑(のしたあわび)」が語源となり、「熨斗」という言葉が生まれました。

3-2.なぜお祝いに使われるのか

鮑は古くから縁起物とされてきました。

・長寿や繁栄の象徴
・保存が効く=長く続くという意味

そのため、祝い事の贈り物に添えられるようになり、現在の熨斗文化へとつながっています。

※ 熨斗をつけないケース

熨斗には「生もの」の意味合いがあるため、使用しないケースもあります。

・肉や魚などの生もの
・弔事全般
・病気見舞い・災害見舞い

このような場面では熨斗をつけないのが基本です。

4 表書きの書き方

4-1.基本の書き方

表書きは、贈り物の目的を示す重要な要素です。

・毛筆または筆ペンで楷書
・上段に「御祝」「御礼」など
・下段にフルネーム

また、名前は表書きよりやや小さめに書きます。

4-2.墨の使い分け

・慶事:濃い墨
・弔事:薄墨(現在は濃い墨も一般的)

時代とともに簡略化は進んでいますが、基本を知っておくと安心です。

※ 金額の書き方(漢数字)

金封では、改ざん防止のため漢数字を使います。

・壱萬圓
・弐萬圓
・参萬圓
・伍萬圓
・壱拾萬圓

5 熨斗のデザインと地域差|東日本と西日本の違い

熨斗のデザインは、実は地域によって異なります。

・東日本:シンプルで粋なデザイン
・西日本:華やかで装飾的なデザイン

また、熨斗の位置も異なり、

・東日本:水引に重なる
・西日本:水引から離れる

といった違いがあります。

6 のし紙の基本マナー

6-1.のし紙の掛け方

・外のし:包装の外側にのし紙
・内のし:包装の内側にのし紙

用途や渡し方によって使い分けます。

6-2.水引の色の意味

水引の色も重要な意味を持ちます。

・紅白:お祝い
・黒白・黄白:弔事

目的に応じた選択が大切です。

7 まとめ

熨斗は、単なる装飾ではなく、日本の贈答文化そのものを表す存在です。

・神事に由来する文化
・長い歴史の中で形を変えてきた
・贈る気持ちを表現する役割

こうした背景を知ることで、贈り物の意味もより深く感じられるのではないでしょうか。

のし紙の選び方贈答目的に合ったのし紙を選ぶ際には、目的に叶った様式(デザイン)を選ぶことは当然のことながら、贈答品の大きさに適したサイズのものを選ぶことも重要なポイントになります。
のし紙の掛け方(慶弔別)贈答品に「のし紙」を掛けるということは広く周知されていますが、贈答目的によってのし紙の掛け方が異なっていて、「お祝いごとには慶事掛け」「お悔やみごとには弔事掛け」に区別して用いるようになっている。
のし紙と包装紙の関係(内のし・外のし)「のし紙」と「包装紙」の関係において、先に包装紙で包んだ上からのし紙を掛ける「外のし」と、先にのし紙を掛けた上から包装紙で包む「内のし」との2方式があります。
のし紙のサイズ名の由来日本古来から伝わる和サイズの本中判・半紙判・みの判・中杉判・大杉判などがありますが、それぞれのサイズの呼び名になった由来を紹介。
のし紙の水引の色による使い分け用途に応じた、のし紙を使い分けるために水引の色を知っておく必要があります。


8 さいごに

贈り物は「何を贈るか」だけでなく、「どのように贈るか」も大切な要素です。
熨斗の知識を少し知っておくだけで、より丁寧な想いの伝え方ができるようになります。

ぜひ、今後の贈り物の場面で活かしていただければ幸いです。


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