コラム
【SDGs×伝統工芸品④】“これいい和ナチュラル”の可能性
2021.08.09
これいい和の岩村です。
今回のコラムは伝統工芸品×SDGs、第四弾!!
第一弾では「SDGsとは何か??」と疑問を持ったところから、
それを活用して、今一度日本の文化にスポットライトを当てられるのではないか??
と、考えてみました。
※https://japan-novelty.jp/column/486/(伝統工芸品×SDGs①)
第二弾では「SDGsのどの項目に伝統工芸品が当てはまってくるのか」
ということを考えてみました!
※https://japan-novelty.jp/column/587/(伝統工芸品×SDGs②)
第三弾では、私の「おすすめのこれいい和SDGsグッズ」に関して書かせていただきました!
※https://japan-novelty.jp/column/771/(伝統工芸品×SDGs③)
是非こちらも読んでいただけましたら幸いです。
さて今回は、これいい和のオリジナルSDGsグッズをご紹介いたします。
ここまでSDGsに関することを記事にしてきましたが、実はずっとSDGsに準じた商品を作りたかったんです…!
私が考案した商品が、やっとご紹介できるようになりました!!
今回のコラムでは、こちらの商品を通して、SDGsについて考えていきたいと思います。
これいい和ナチュラル
これいい和のオリジナルSDGsグッズ。
その新商品とは、こちらの「これいい和ナチュラル」です。
これいい和ナチュラルの特徴
こちらの商品、何が特徴かといいますと、
化学染料ではなく天然染料を使用し、お客様に合わせて商品を自由に染色できるという点です。
植物染めという独自の染色技術で、草木染めと同じような自然独自の色合いを表現しつつ、
さらに洗濯しても色が落ちにくいという特徴がございます。
さらにさらに、ただ植物から染料を取るというだけではないんです。
液体や、鉱物まで染料として使用することができるのです!!!(※鉱物は、微粒子上に砕く必要があります)
これいい和ナチュラルでできること
- 周年記念品で、企業様のシンボルとなるお花で染色する
- 社長様がお好きなお酒で染色する
- お茶、コーヒーなどが売りの企業様は、その出がらし等から染料を抽出し染色する!
- 野菜や果物で染色する
このように、各企業様によって思い入れのあるものから色を抽出し、
一点物の周年記念品を作製することが出来るということです。
そして、なにより自然に優しい染色ですので、化学染料を使用している商品と比べて
環境に配慮した製法で染色をすることができます。
SDGsの観点から
材料の選び方によって、より環境に配慮した染色も可能です。
捨ててしまうコーヒー、お茶の出がらしを再利用して染色する。
処分しなければならない野菜や果物から染料を抽出して染色する。
このような工夫もできるんです。
化学染料を使用していないこと、すでにあるものから染料を抽出すること。
これらは持続可能なものづくりの一つと考えます。
(SDGs 目標12番など)
そしてもちろん、日本の染色工場で染色している、日本製の商品です。
地方の染色企業は伝統工芸品の職人さんたちと同じく、厳しい状況です。
日本製の商品を使っていただくことで、日本の経済成長と雇用にも貢献できる商品ということです。
(SDGs 目標8番)
染色のやり方、染色をする場所。
これらを考えて良い循環を作り出し、SDGsへの取り組んでいく。
そのような取り組みを通して、日本のモノづくりを支えることを目的とした商品です。
商品ラインナップ
現状リリースしている商品は、タオルハンカチのみとなっております。
こちらの商品のラインナップは、引き続き企画検討中です!
染色できる商品であれば、なんでも対応可能となっております。
皆さまのご要望から商品化されることもありますので、ぜひお声をいただければと思います!
今後への想い
今後ラインナップを増やしていきますが、基本的には職人さんが作製した「日本製の商品」を考えています。
「まとまった数が欲しい」などのご要望にお応え出来るような商品をご用意していきますが、
既成のものが無い場合には、糸から染色して制作する”フルオーダー”の商品を検討することも可能です。
日本製のこの商品を通して「地域貢献をしたい」という想いがあります。
私の出身地は織物で有名な、山梨県富士吉田市です。
実家も糸系の家業を営んでおります。富士吉田市の糸を使って商品をつくり、地元貢献したい。
そして、ひいては日本の産業活性化の一助となれればと思っております。
さいごに
日本のものづくりは、元々SDGsである。
そのことを伝えたいという想いから、これいい和ナチュラルを考案しました。
伝統工芸品というだけでSDGsですよ、と言いたいところではあります。
ですが、正直そこまでの考えを広めていくにはなかなか時間がかかりそうです。
その為、染色方法からSDGsを意識した染色方法をとりいれ、工芸品の魅力、
汎用性の高さを広げていければと考えました。
SDGsグッズです!
と主張する商品はこれからどんどん増えていくと思います。
そうなると必ずSDGsに対して規制も高まっていくと思います。
そのときに工芸品が残れるのか、、、
それがわかるのは数年先にはなるかと思います。ですが、そのような流れになった時に、工芸品を残したい。そのちょっとしたきっかけづくりにもなれたらと思っております。
今後、このあたりの考え方はより洗練させていく必要はあるかと思いますので、
今回のコラムでのふんわりとしたまとめでご容赦ください。
ありがとうございました。
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