コラム

白河だるまの挑戦!

2021.10.24

いつも本ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
これいい和の吉川(きっかわ)です。

本日は福島県白河市の伝統工芸品である白河だるまに関して書いていきたいと思います。

まず皆さまはそもそも、

「だるま」に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?

多くの人は、あの真っ赤なボディーに、何やら眉毛のこいゴツめなお顔、
髭を生やしたあのビジュアルを、まず思い浮かべるのではないかと思います。

そして使い方と言えば・・・そう!

「合格祈願」ですよね。

高校受験、大学受験、司法試験などの各種専門資格試験、近年は幼稚園や小学校もですね。

私の地元では、99%が公立の小・中学校に進学していたので、小学校に入る為に受験があると知った時、本当に驚きました。

幼稚園に入る前の試験・・・どんな問題や課題が出されるのか・・・想像もつきません。

機関車トーマスの全キャラクター名を答えさせたりするのでしょうか?(冗談です)

このお受験対策もビジネスになるんですね。

https://www.childeyes.jp/column/20210319_09
https://www.happy-clover-juken.jp/blog/%E3%81%8A%E5%8F%97%E9%A8%93/1349/

話が脱線してしまいましたが、
やはりこの試験合格祈願が最も有名な「だるまの使い方」というのは間違いなさそうですね。

そしてもう一つは「選挙の当選祈願」ではないでしょうか?

ちょうどこのブログを書いているなか、新しく任命された岸田文雄 第100代内閣総理大臣が、衆議院議員の解散総選挙を発表しました。

国会議員選挙に限らず、この選挙が始まると、ほぼ全員と言ってよい気がしますが、立候補者の選挙事務所には、大きくて真っ赤なだるま達が鎮座することになります。

その他にも、企業さんが自社の掲げた目標達成を祈願されて、社長室においていたり、
スポーツの強豪校やプロチームの監督室などにも置かれている事があります。

つまり、何か達成したい願いや目標をもった人たちが、その達成を祈願して使ってらっしゃるみたいですね。

白河だるまは、東京オリンピック・パラリンピック公式グッズとしても販売されていました。

https://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20210807-OYTNT50130/

幼稚園生になる前から出来る遊び「だるまさんがころんだ」ゲームもあります。
日本人の誰もが知っているのが「だるま」です。
そう考えると、物凄い伝統工芸ですよね。

さて、本題に戻りましょう。

だるまの有名産地はいくつかありますが、そのTOP3の内の1つが「白河だるま」です。

白河だるまは、江戸時代、寛政の改革で有名な松平定信公の「市民の生活をより元気に!」という想いから、幸運をもたらす縁起物として誕生したそうです。それから300年以上ずっと、白河の人々の生活のそばには必ずだるまがあり、人々の夢や希望を応援し続けてきた歴史があります。

「人々を応援する象徴」って、とても素敵な伝統工芸ですね。

白河だるまは幸運の象徴とされている「鶴亀松竹梅」が顔の中に描写されているのが最大の特徴で、そのデザインは、かの有名な絵師「谷文晁(たに ぶんちょう)」が行ったとされています。

願い事をするときは、まずだるまの左目に目を入れてください。

そして成就したら右目にも目を入れるという風習になっています。

こうして300年以上も続いてきた白河だるまですが、近年、新たな挑戦を始めて、だるまという伝統文化を後世に残していく努力を続けている若手経営者もいらっしゃいます。

有名アニメや、お笑い芸人さん、プロスポーツ球団さんとコラボレーションしたキャラクターだるま。自分でデコレーション出来る絵付けだるまセット。

だるまストラップや、だるまコースター、だるまのガチャガチャなどもあります。

その挑戦の最たるものは、観光名所の一つとなる「だるまランド」建設ですね。

先日私も白河市に直接見に行きましたが、だるまの持つ可能性の凄さを体感しました!

私の中で一番の衝撃は、アーティストさんが鉛筆一本で絵付けした作品でした!

もうそのクオリティーといったら・・・絶句です!

これは現地で見てほしい!!

小さい掌サイズだるま達もカラフルでかわいかったです!

2021年7月8日にオープンしているのですが、七転び八起きにかけて、この日にオープンしたそうです。 ※こういうこだわりが粋ですよね(笑)

福島県白河市は、東京からでも日帰りできる距離なので、興味のある方は是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

だるまランド

https://darumaland.jp/

歴史と伝統を後世に残し、それだけではなく、ちゃんとビジネスとしても成立させようと変化に挑戦しているのが白河だるまなのだと感じました。

人々を応援し続けてきた白河だるま、今度は人々に応援されてもいいですよね?

私は応援したい!!!と思いました。

だるまという存在は、あの有名ブランド「ルイ・ヴィトン」さんと、デザイナーの山本寛斎氏ともコラボされていましたね。

https://www.fashion-headline.com/article/17465

今や世界のだるまです!

5年後には、地球の裏側にあるブラジルのセレブが、だるまランドに遊びに来ているかもしれませんね。

「伝統工芸×アイデア」

ここには、まだまだ思いついていないだけで、無限の可能性があると実感できる、白河だるま見学の旅でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

白河だるま ※干支だるま有

白河だるま おえかきだるまセット

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