コラム

箸のススメ

2021.05.03

こんにちは、これいい和の佐々木です。

長い歴史を日本人とともに歩んできた箸、日本の食文化の一つである箸。
今回は、周年記念品としてもリクエストの多い、その箸についてご紹介していきます。

日本人なら毎日使うであろう箸ですが、

世界的にみると日本以外にも日常的に箸を使う国は、中国、韓国、ベトナム、タイ、カンボジア、モンゴルなど、アジアを中心にあります。これらの国々の中でも、純粋に箸だけで食事をとるのは、日本だけだそうです。

世界中で箸を使って食事をする人の割合は約30%、手掴みで物を食べる文化圏は、約40%です。
ナイフ・フォークを使用するカトラリー文化圏は世界の約30%で、ヨーロッパ・アメリカ・ロシアなどが中心です。

そして、「自分専用のお箸」を決めて食事をするのも、日本だけの風習です。

古来、日本では、自分の唾液がつく箸には、使った人の魂が宿ると信じられており、

箸は自分の分身と考えられていました。また箸は神様と自分をつなぐ役割があると考えられていました。そのため、共有してみんなで使うのではなく、一人ひとり自分専用の箸を使うようになったそうです。

箸の伝来

箸がいつ日本に伝わったかは、諸説あるそうです。

「日本書紀」や「古事記」に箸(はし)の記載がありこれを箸(はし)の起源とする説、7世紀に入って小野妹子ら遣隋使が中国から帰国した時に箸(はし)が日本に伝来したという説などがあります。いずれにせよ箸には1,000年以上の歴史があり、日本の食文化を形成してきました。

これいい和では、そんなお箸を周年記念品としてご提案しています。

輪島塗箸(石川県)、津軽塗箸(青森県)、若狭塗箸(福井県)、山中塗箸(石川県)などがございます。

その他、日本製の箸が多数ございます。

名入れもできますので、企業様のオリジナルの周年記念品とすることができます。

食い初めをはじめ、箸は生まれてから一生の中で、常に日本人の生活とともにあります。

食事に使うだけではなく、長寿や厄除けの願いを込めたり、1年間使ったお箸に感謝して供養する風習もあります。そんなお箸を記念品にご検討されてはいかがでしょうか。

是非お気軽にお問い合わせください。

塗り箸の種類

輪島塗

堅牢な塗りと加飾の優美さを特徴とし、日本を代表する漆器として高く評価されています。加飾に優れ、特に、沈金技法は輪島で完成したといわれています。2年4月25日、国の重要無形文化財に指定されています。

津軽塗

津軽塗(つがるぬり)は青森県弘前市を中心に製作販売される青森県を代表する伝統的工芸品です。

耐久性が高く、【堅牢】な漆器として知られています。

若狭塗

福井県小浜市で生産される漆器です。若狭塗箸の特徴は、海底を連想させる貝殻や卵の殻を色とりどりの色漆で十数回塗り重ねるところにあります。日本で生産される箸の大部分が若狭地方で作られています。

山中塗

山中漆器の始まりはおよそ400年前(安土桃山時代)と言われています。山中漆器の特徴は、漉櫨を使った挽物技術にあります。また伝統的な漆器作りにとどまらず、昭和30年代からはプラスチック(合成樹脂)の素地にウレタン塗装を施した合成(近代)漆器の生産にいち早く取り組んだ結果、飛躍的に生産額を伸ばし、伝統漆器と併せた生産額では全国一の座にあります。

豆知識 「箸のマナー違反」

箸の使い方には「嫌い箸」や「禁じ箸」と言われるマナー違反があります。

その一部をご紹介します。

実は、知らずにやっていた!というものあるかもしれません。

これを機会に箸の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

「嫌い箸」、「禁じ箸」一部

  • 渡り箸(わたりばし) ・・・いったん取りかけてから他の料理に箸を移すこと。移り箸(うつりばし)とも言います。
  • 返し箸(かえしばし) ・・・大皿から料理を取り分ける時に箸を上下逆さにして使うこと。逆さ箸(さかさばし)とも言います。
  • 空箸(からばし) ・・・箸を一度料理に付けたのに食べないで戻すこと。
  • こじ箸(こじばし)・・・ 皿に盛られた料理を掻き回して自分の好きなものを取ること。
  • 探り箸(さぐりばし)・・・ 器や鍋の中の料理を箸でかき回して探ること
  • 直箸(じかばし) ・・・取箸を使わずに大皿の料理を個人の箸で取ること。
  • 箸渡し(はしわたし)・・・ 箸から箸へ料理を受け渡すこと。
  • 寄せ箸(よせばし) ・・・寄せ箸はその名の通り箸で遠くにある器を引っ掛けて、自分の方へ寄せること。
  • 迷い箸(まよいばし) ・・・渡り箸、空箸にも通じますが、これは料理の上でどれにしようかとあちこち彷徨う様のこと。
  • 拝み箸(おがみばし)・・・ 拝むように、両手で親指と人差し指で挟むこと
  • 二人箸(ふたりばし)・・・ 食器の上で二人一緒に同じ料理をとってしまうこと。
  • 刺し箸(さしばし)・・・刺し箸箸の先を食べ物に突き刺して食べること。
  • 指し箸(さしばし)・・・箸で人や物を指すこと。
  • せせり箸(せせりばし)・・・箸を爪楊枝の代わりとして使うこと。
  • 立て箸(たてばし)・・・箸をご飯の上に突き刺して立てること。仏式の葬儀の時に枕飯を死者に捧げるやり方と同じであり、縁起が悪いとされている。

割り箸は、エコか?

日本で使われる割り箸は、そのほとんどを外国からの輸入(主に中国から)しており、年間消費量は200億膳にも及ぶそうです。
割り箸がエコかどうかという話題を耳にします。
色々な議論があるかと思いますが、以下のような事が言われることが多いようです。
日本の木材を使った国産の割り箸は、その原料のほとんどが、間伐材や端材が使われており、エコと言える側面が強い様です。一方、その大部分を占める外国産の割り箸は、そうとは限らないため必ずしもエコと言えないようです。
何気なく使う箸ですが、長い歴史や意味、種類、マナー等があります。


身近なものでも調べてみると、面白いことが分かってくるかもしれませんね。

また次回の記事でお会いしましょう。