コラム
右に出るものはいない|縁起物の伝統工芸品「大堀相馬焼」の魅力とは
2026.03.24
こんにちは。
これいい和です。
左を向いた「走り駒」
ひび割れたような模様の「青ひび」
使う人の立場に寄り添った「二重焼」
特徴的なこの伝統工芸品といえば…
そう、福島県の「大堀相馬焼」です。
今回は、300年の歴史を持つ縁起物「大堀相馬焼」の魅力を、松永陶器店 三代目窯主・松永和夫さんのお話も交えてご紹介します。
もくじ
1 大堀相馬焼とは|300年続く福島の伝統工芸
2 震災を乗り越えて|松永陶器店の挑戦
3 大堀相馬焼の特徴|縁起と機能を兼ね備えた器
4 人気商品|「馬九行久(うまくいく)」マグカップ
5 実際のお客様の声|「なんか元気になれそう」
6 大堀相馬焼はこんな方におすすめ
7 周年記念品・贈り物としての価値
8 まとめ|想いを届ける器
9 関連リンク
1 大堀相馬焼とは|300年続く福島の伝統工芸
大堀相馬焼は、福島県浪江町大堀を中心に発展してきた伝統工芸品です。
江戸時代、相馬中村藩が特産品として奨励したことをきっかけに広まり、約300年にわたり受け継がれてきました。
現在もその技術は継承されながら、
・縁起の良い器
・日常で使える実用品
として、多くの方に親しまれています。
2 震災を乗り越えて|松永陶器店の挑戦
2-1.産地移転と再出発
松永陶器店さんは、福島県の西白河郡、西郷村にあります。
相馬焼の産地は先ほどご紹介したように、以前は浪江町でした。
2011年3月11日の東日本大震災により、浪江町が帰宅困難地域に指定され、多くの窯元が移転を余儀なくされました。
その後、現在は10の窯元が復興し、革新的なアイディアや地域との連携の元、様々な商品を生み出し続けており、松永和夫さんもその一人としてご活躍されています。

2-2.職人の原点は「お客様の声」
以前、これいい和スタッフがお伺いした際に「物づくりは地味」とおっしゃっていた松永さん。
松永さん
物作りは、やはり結構大変な仕事です。
そして、作ったものが商品になるかどうかは、焼いてみないと分からないのです。
実際焼きあがって完成するまで、どのような結果になるかわからないですからね。
仕事にも短期的なものと長期的なものがありますが、陶器を完成させるには時間が必要です。
―そんな中、新しい商品を生み出していく松永さんは、どのような思いで挑戦をしているのでしょうか?
松永さん
新しい物への挑戦は、お客様の声がきっかけになります。
例えば、黄色が好きな人がいて、「黄色い物を作れる?」と言われたとします。
それに対して、「できない」ということが癪なんです。
この言葉を聞いたとき私は、ああ、これが「職人」だなあ、と、とても感じました。
そして、きっとここまで来られるのにたくさんのことがあったかと思います。
松永さんが手掛けてこなかったこともあるかと思います。
ですがそれは、「できない」のではなく「やっていなかった」、という言葉が浮かんできました。
お客様の要望に応えたい。
その想いが、受け継がれてきた伝統技術に、新しい形を生み出すことに繋がっているんですね。

松永さん
クロテラス(大堀相馬焼と宮城県の伝統的工芸品・雄勝硯(おがつすずり)のコラボレーション企画商品)も、「黒がほしい」と言われたことがきっかけなんです。
―東日本大震災をきっかけにし、産地を超えたコラボレーション商品の「クロテラス」という商品も、このようにして生まれた背景があったんですね。
※クロテラスは、2017年グッドデザイン賞を受賞した商品です
松永さん
色々な人との関わりの中で物が作られ、できあがっていくんです。
先人の知恵や技術の積み重ねがあって、「今」があります。
お話をお伺いし、物を付き合う上で何より、人との関わり合いや、日々を楽しむことがとても大切なのだと感じました。
3 大堀相馬焼の特徴|縁起と機能を兼ね備えた器
3-1.走り駒|「右に出るものはいない」縁起物
左向きの馬は、「右に出るものがいない」
=最も優れている・勝るものがいない という意味を持つ縁起柄です。
ビジネスシーンでは、
・成功祈願
・成長・発展
といった想いを込めた贈り物として人気があります。

3-2.青ひび|音とともに生まれる美しさ
器全体に入る細かなひび模様は「貫入」という技法です。
焼成時に自然に生まれるもので、一つとして同じものがなく、独特の表情を持つのが特徴です。
さらにこの貫入は、美しい音を伴って入ることにより、「うつくしまの音30景」に選出されるほど、感性に訴える魅力があります。

3-3.二重焼|使う人に寄り添う構造
大堀相馬焼の大きな特徴の一つが「二重焼」。
器が二重構造になっていることで、
・熱い飲み物でも持ちやすい
・冷めにくい
という実用性を兼ね備えています。
見た目の美しさだけでなく、日常使いの快適さも考えられた設計です。

4 人気商品|「馬九行久(うまくいく)」マグカップ
縁起を形にした代表アイテム
このマグカップには、
・左向きの馬が8頭
・底に「馬」の文字
合計9つの馬が描かれています。
9=「馬九(うまく)」に通じ、「すべてがうまくいく」という願いが込められています。
日常の中でふと目に入るたびに、前向きな気持ちを思い出させてくれる一品です。
5 実際のお客様の声|「なんか元気になれそう」
店頭での出来事です。
40代の男性がマグカップを探しに来店され、この商品をご案内したところ、それまで真顔だった方が、ふっと笑顔に。
「なんか元気になれそうですね」
その一言とともに、ご購入いただきました。
わずか数分のやり取りでしたが、“モノが人の気持ちを動かす瞬間”を感じた出来事でした。
6 大堀相馬焼はこんな方におすすめ
大堀相馬焼は、
・縁起の良い記念品を探している
・長く使える実用品を贈りたい
・ストーリーのある贈り物を選びたい
という方に特におすすめです。
7 周年記念品・贈り物としての価値
企業の周年記念品としても、
・成功や発展の願いを込められる
・日本文化を伝えられる
・長く使ってもらえる
という点で、高く評価されています。
8 まとめ|想いを届ける器
大堀相馬焼は、
・300年の歴史
・震災からの復興
・職人の挑戦
・使う人への配慮
これらすべてが詰まった伝統工芸品です。
単なる器ではなく、想いを届けるための「縁起物」として、ぜひ一度手に取ってみてください。
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