コラム
商品選びにも、色々ある
2021.08.09
いつも本ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
これいい和の吉川(きっかわ)です。
本日も記念品の事例に関して振り返ってみたいと思います。
これいい和では、周年記念品をご提案しております。
扇子、陶磁器、金属加工品、ガラス細工、漆器のボールペン等、本当に色々な工芸品が選ばれます。
ただ実は、企業様以外にも伝統工芸品を記念品として使っていただくケースも増えております。
それは個人のお客様が、様々なお祝い事の記念品として採用いただくという事例になります。
お渡しする相手も個人なので、なぜこの商品にしたのかというストーリーも様々です。
ということで、本日は個人のお客様が記念品(プレゼント)として伝統工芸品を採用いただいた事例の中で、印象的だった出会いを紹介したいと思います。
事例 60代男性 複数回ご利用
いつもにこやかな表情で気さくにお話しくださるのですが、どっしりとした風格、どう見ても一般のビジネスマンは付けないと思われるネクタイの柄、明らかにセレブな香り漂う紳士です。
このお客様は何度となく弊社のショールームにて、伝統工芸品をご購入いただいております。
ただ、購入される商品には、ある傾向があるのです。
それは「金色」が必ず入った商品という事です。
金箔を使った金沢の蒔絵ボールペン
https://japan-novelty.jp/select/category/products/?item_id=8911
きらびやかなマウスパッド
https://japan-novelty.jp/novelty/category/products/?item_id=307
なぜ金色にこだわるのか教えていただいたのですが、それはプレゼントする相手が仏教関係の地位あるお坊さん達だからとの事でした!
たしかに観光地で仏像とか、かなり金ピカなところありますよね?
本堂の中の装飾とかでも、物凄く金色尽くしななお寺も行ったことがあります。
仏教系では金色は良い色との事で、その為に毎回金色の入ったデザインを選ばれるとの事でした。
でも金色だけなら、伝統工芸品以外にも色々あるのですが、なぜ日本の伝統工芸品をプレゼントに使われるかお聞きしたところ、
海外の仏教関係者へのプレゼントとのことでした。
仏教関係のみならず、外交関係・政府関係のお付き合いも多いそうで、外交官の方々は、任務で来日されるのですが、数年後には帰国されるため、人生の中で日本を体験できる貴重な数年を過ごされるそうです。
だからこそ、数少ない日本の想い出としてお手元に残してもらうなら、数百年・ものによっては千年以上の歴史をもつ日本の伝統工芸品は、他の国では手に入らない、とっておきの記念品になるそうです。
柄はやはり、富士山や桜が喜ばれるとの事でした。
ちなみに、そういった外交関係者へのプレゼントで使える金額にも相場があるそうです。
高すぎると賄賂だと疑われるため、あまり高額な記念品は逆にお渡しできないそうです。
私個人としては、セレブ付き合いなので何十万円もする贈り物が飛び交う世界なのかと、勝手に想像していたので驚きの事実でした。それでも、国によっては一切のプレゼントがNGのところもあるそうで、せっかく渡しても帰国時には持ち物検査されて、国に没収されてしまう国もあったそうです。(せつないですね・・・)
そんな失敗談も聞かせていただき、お客様と伝統工芸品をつなぐ立場の私たちとしては、大変勉強になる一件となりました。
周年記念品・プレゼント一つ、相手の立場をしっかり把握してアドバイスできるように、私たちも勉強を続けていきたいと思います。
それでも基本的に、海外ご要人の方々は、伝統工芸品のプレゼントをとても喜んでくださるそうです。
振り返ってみると、来日される海外の方々は、日本の伝統文化に興味を強く持っていらっしゃる人が多いように感じます。それは、近年に限らず、数十年前から変わっていないように思います。
というのも、私には姉がおりますが、中学生のころから英語に目覚め、海外の姉妹都市との交換留学に申し込んでホームステイに行くような人物でした。
年齢とともに語学力も高くなり、大学生のころには、長期休みにふらっと海外を一人旅するほどでした。
そんなこんなで在日米軍の友人が出来て仲良くなりすぎて、プロポーズされているのを見て、英語ができると世界が広がるんだな・・・と学生時代の私は感じていました(笑)
ある時「アメリカ横断鉄道に乗ってくる!」と旅立ったのはいいのですが、なんと横断鉄道の出発日を勘違いして、一日早く駅についてしまい、ホテル代がもったいないからと、駅前広場をねぐらにしていらっしゃるワイルドな方々と一晩飲み明かすという武勇伝をつくって母親を青ざめさせていました。
まあ、そんなタクマシイ姉ですが、中学生のころから、学校に赴任してきた英語の先生(海外の方)を家に招待して、浴衣を着つけて、一緒に夏祭りに行くなど、国際交流を積極的にしていたのです。
我が家を訪れる英語の先生方は、皆さま伝統文化の浴衣を着て、夏祭りなるイベントに参加して、屋台で焼き鳥と枝豆を食べ、花火をやって、父秘蔵の日本酒を飲んで、母が点てたお抹茶と和菓子を楽しんでいました。 歌舞伎を見に行ったり、神社も参拝してみたいなど、よくおっしゃっていました。
つまり、今も昔も、日本人以上に海外の方々の方が日本の伝統文化に興味津々という訳ですね。
あれから数十年たって、海外にいっそう気軽に行ける世の中になった今だからこそ、日本の若い人たちには、伝統文化や歴史の知識をつけて、少しでも日本自慢ができるようになって海を渡ってほしいものですね。
お手軽に身につけれる伝統文化でお勧めなのは「おりがみ」ですね。
てっぱんの「鶴」でも作れたら、ヒーローになること間違いなしです!
近年の事例では、弊社も協賛している世界でも有名なミスコンテストの一つで、もっとも長い歴史を持つ「ミス・ワールド」日本代表の女性が、世界大会に行くときのプレゼントとして、これいい和が扱う、越前和紙メモパッドミニを使ってくださいました。
持ち運びも楽ですし、海外に行く日本の皆さまには、この和紙を使っておりがみを披露してもらいたいですね!
事例 40代男性 百貨店催事にご来店
このお客様は、都内の某大手百貨店の催事に、これいい和として出展した際にご来店いただきました。
ご本人用として、これいい和オリジナル「日本の織物ネクタイ」に興味を持っていただきお話していました。 まだ47都道府県すべてのシリーズが準備できておらず、残念ながらお客様のご出身県の生地を使ったネクタイはご提供できなかったのですが、思い出のある県の生地を使ったものをご購入いただきました。
その後、ふらっと食器コーナもご見学いただいた際に、ピピ!!と反応されました。
「色替わり盃セット」
季節ごとのイメージが絵付けされたこの盃ですが、なんと冷酒(冷たい液体)を注ぐと、絵付け柄の色が変わるという、とっても珍しい一品です!
立ち止まって、じっと見つめること数秒・・・そしておもむろに一言・・・
「これ30セット頂戴」
「(私の心境)30セットですか!?」
冷静な対応を装う事で必死でしたが、理由をおたずねしたところ、この男性は経営者をされているそうで、社員のお誕生日プレゼントとして、今年はこの盃セットを配りたいとの事でした。
花火柄を選ばれたのですが、昨今のコロナ禍、日本の風物詩である花火大会も軒並み中止、せめてご自宅で、この花火柄の色変わり盃で一杯やりながら、花火気分でも味わってもらいたいという思いで、この商品に決めてくださったとの事でした。
なんとも心温まる気遣いに感動しました。
きっと社員の方々も喜ばれたのではないかと思います。
百貨店様への卸しでも、1つの商品を数十個まとめてのご注文はそう多くありません。
工房さんには、とても喜んでもらえるご注文を報告することが出来ました。
全国の粋な心意気をお持ちの経営者様、社員様の誕生日プレゼントにも、伝統工芸品をご一考いただけたら幸いです。
伝統の技術をまもりつつも、新しいことに挑戦されている工房の作品も多々ございます。
私達これいい和が、その懸け橋になるべく、今後も精進してまいります。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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https://japan-novelty.jp/product/
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