コラム

【SDGs×伝統工芸品③】SDGsを記念品に

2021.06.24

これいい和の岩村です。


今回のコラムは伝統工芸品×SDGs、第三弾!!!

第一弾では「SDGsとは何か??」と疑問を持ったところから、
それを活用して、今一度日本の文化にスポットライトを当てられるのではないか??
と、考えてみました。
https://japan-novelty.jp/column/486/(伝統工芸品×SDGs①)

第二弾では「SDGsのどの項目に伝統工芸品が当てはまってくるのか」
ということを考えてみました!
https://japan-novelty.jp/column/587/(伝統工芸品×SDGs②)

今回の第三弾は、私の「おすすめのこれいい和SDGsグッズ」に関して書かせていただければと思います!

「伝統工芸品というだけでSDGsに絡んでくるのではないか!?」、「今一度伝統工芸品を世の中に広めていく為にSDGsは良い材料になるのでは!?」ということを、今までの二つのコラムで書かせていただきました。

今回はそれだけにとどまらず、商品として工夫を凝らしているもの、素材で環境にやさしい商品などを、ピックアップできればと思います!

これいい和では伝統工芸品だけでなく、日本製の商品も多数取り扱っています。
日本製でSDGsの商品も併せてご紹介できればと思います。

越前和紙

一つ目は、第二弾のコラムでも書かせていただいた「越前和紙」です。

越前和紙とは・・・

福井県の伝統工芸品の一つであり、日本三大和紙の一つでもあります。

約1500 年の歴史を持つ越前和紙は、高い技術に支えられた品質によって、私たちの生活の様々な場所で利用されています。日本初の紙幣や、国宝・文化財の保存や復元にも越前和紙が使われています。

越前和紙の特徴は、紙の丈夫さ美しさです。 それは、古くに書物として作成され、現在でも目にすることが出来るという長い歴史に裏付けられています。日本の歴史を変えた出来事や、絵画、文学などの文化に、越前和紙は常に寄り添って支えてきたそんな工芸品になります。

越前和紙の特徴

そんな伝統工芸品である越前和紙ですが、さらに特徴があります。

それは、和紙に混ぜられる素材にあります。

弊社の取り扱っている越前和紙は、一部の製品に「ヨシ」という植物を混ぜ込んで作製しております。

水辺に多く生えている植物であるヨシは、河川などの水中に含まれるリンや窒素を吸収して育ちます。リンや窒素は、水質汚染の要因であり、これを吸収するヨシは水質を浄化する作用があります。

そのような作用のある多年草のヨシですが、地上に出ている部分は一年周期で咲いて枯れてを繰り返します。ヨシが立ち枯れしてしまうと、その下の植物に陽が当たらず、翌年の新芽の成長を妨げる要因となってしまいます。

そこで、新しい芽の成長を促すために、古くから刈り取りヨシ焼きを行ってきました。
刈り取ったヨシ無駄にせず紙として使用することができます。
また、ヨシを紙に使用することによって、紙に使われる木の伐採も減らすことも出来ます。

日本に古くから伝わる、ものづくりの循環

このように、地域の植物の特色と、和紙という地域のものづくりが連携することで、必要以上の資源を利用することなく生産ができ、自然にも優しい循環を作り上げていくことができるのです。

このように、その地域にそったモノづくりで、河川をよりきれいに保つ活動の一環にもなりますし、紙に使われる木材のなどの材料の削減にもつながっていきます。

さらにこちらの素材は、ヨシではなくても作成が可能となっております。
お茶の出し殻や、コーヒーなど、そういった日常で出る素材を混ぜ込むことも可能なのです!!

紙の素材として、お茶の出し殻を使ってごみを減らすという取り組みにもなりますし、さらにはそのお店ならではのオリジナル商品としてのグッズ、または記念品などでもご利用いただければ面白いのではないかと思います。

以上、一つ目は越前和紙でした。
https://japan-novelty.jp/traditional/echizen/

高知杉の商品

二つ目は、高知杉の商品になります。

高知杉とは・・・

高知県は森林面積が84%を占める、森林率日本一の県です。
高温多雨多湿の気候風土から育った森は、清らかな水を育み、四万十川(しまんとがわ)、仁淀川(によどがわ)、吉野川など全国に知られた清流の元となっています。
この豊かな森で育った良質のは室町時代から全国に名を馳せ、一般家屋や神社仏閣などにも広く利用されてきました。

また、長い日照時間や温暖多雨な気候は、森林の生育に適し高知を代表する木材である杉と檜を育み、これらは古くは大阪城、二条城や江戸城などの建築に御用木として献上されていた歴史もあるほどです。

高知県全体では、標高差による分布の変化により、様々な森林が形作られています。
現在、高知県の森林は、戦後に植林されたものが木材として利用できる時期にまで育っています。この育った森林から生み出される木材を使うことによって、「植える→育てる→育った木を使う→木を植える」という循環が生まれ、結果としてよく手入れがされた良い森林を育てることにつながります(高知県の森林面積84%のうち65%が植林による人口杉)。

良い森林は、水質の改善、土砂災害の防止、地球温暖化の防止などの様々な機能を発揮し、多くの方の安全・安心な暮らしを支えるとともに、木材を生産して山村で暮らす人々の生活を支えています。木材は、環境にやさしい再生可能な資源であり、使う人にもやさしい安全・安心な素材です。
現在でも全国各地で歴史的建造物の修復などに使用されており、「守る」という大切な役目も担っているのが、高知杉・檜になります。

https://japan-novelty.jp/traditional/kouchisugi/

このような地域性に沿ってうまれた素材が高知杉であり、この高知杉を使った商品をご紹介できればと思います。

この高知杉の商品なにがSDGsなのかといいますと、商品がすべて間伐材で作製されているということです。そしてそれが、環境の為につながってくるのです。

間伐とは・・・

木をより大きく、健康に育てるためには日光に程よく当たる間を作ることが必要です。

しかし、普通に栽培してしまうと、その適度な隙間ができない部分が生まれてしまいます。

その為人間の手で木と木の間を空ける為に多少木を伐採する必要があります。

この伐採された木は建設で使うような素材としては使えない素材になるため、処分されてしまっておりました。しかし杉という素材自体はとても素晴らしく建築以外の小物を作製するにはとてもぴったりな素材となります。

つまり、間伐によって切らなけらばならない木を再利用することで、無駄な木の伐採を減らしているということです。

間伐材の有効活用

このようなことをただ読んだだけでは、そもそも木を使うこと自体やめればいい、木を切っているのだから結局は森林伐採ではないか?、と思うかもしれません。私も最初思っていました。しかし、人間の生活の為には木材は必要不可欠です。ある程度の木を切ることは避けられません。

“求められていることは、木を必要以上に切らないこと、そして、切ってしまった分、植林で新たな木を育てていく。そして何十年後かの為に森を残していくこういった循環を作ることが必要なのだ”

と、高知杉の話を聞いて、感じました。
そしてその循環をうまく成り立たせ、モノづくりに生かしているのが、こちらの産地の商品ということです。

自然と共にある商品だからこそ

必要以上の木材を使わないということは、商品を作製するために木材を切るということをしないということです。いつでも大量に作製できる商品ではございませんので、ご検討の際には納期、在庫状況をより気を付けて確認していただければと思います。

商品ラインナップとしてはコースター、ティッシュ箱など様々ございます。
杉本来の香りを楽しむことができるのもこの商品の強みとなっております。

私も仕事場の机でこちらのコースターを使っておりますが、ほのかに漂ってくる杉の香りはとても心地よく、デザインもとても素敵です。是非これいい和のサイトをご覧下さい。

https://japan-novelty.jp/traditional/kouchisugi/(商品サイト)

さいごに

今回はこちらの二つの紹介を簡単にですがさせていただきました!

まだまだ多数商品ございますので、サイト内の商品も是非ご覧ください。

これいい和スタッフ一同、より良い商品。環境にも地域にも貢献できるそんな商品をお届けするために新たな商品案・周年記念品なども出し合っております。

次回は新商品のご説明なども併せてお届けできればと思います!!

読んでいただきありがとうございました!!

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